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オリンピックよりパラリンピック日本代表が輝いて見えたのは何故だろう
2010.04.05

今年、カナダで開催された4年に一度のビックイベント、冬季オリンピック&パラリンピック。開幕前から、マスメディアは、視聴者のスポーツイベント離れが進む昨今、大会を盛上げたるために、何時も以上に番宣に力が入っていたようだ。おかげで、今回は参加選手の素顔を見る機会が多かったように思う。

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そんな選手達のコメントを聞いていると、どうも違和感が...例えば「これまで辛い練習に耐えた自分への御褒美がオリンピック、勝ち負けはどうでもいいんです、参加することに意義があるから」え、ご褒美? 「出せてもらえてラッキーです、予選を通ることも難しいと思いますが、目一杯楽しんできます」お-い、観光旅行のノリか?? 「自分の演技、自分のパフォーマンスをアピールしたいし、何よりもオリンピックで、新しい私を見てもらいたい」見せたいだけなら、勝手にソロリサイタルでもやってよ!!さらには、ユニフォームを正しく着ようともしない選手に対して、TVニュースで 元オリンピック選手が、「最低限の規則すら守れない選手など代表に相応しくない」と、呆れ顔。確かに、批判を受けた選手の記者会見を見たが、反省のかけらもなく、出場が危ぶまれた。そんな最中、盾となり、親心で大会へ出場させた橋本団長。しかし、その気持に応えようともしない、男気のない姿勢に、俺もさすがに、開いた口が塞がらないのを通り越し、額関節に痛みが走った。

選手たちが思う、オリンピック出場の意義とは?国費によって送り出される日本代表として、何のために戦うのか。「国の代表として頑張る」と、ごくわずかな選手達、団長のコメント以外は、見れば見るほどバンクーバーの興味を失うものばかり。自分のために戦い、ご褒美というオリンピック選手を、いったい誰が応援する気になれるのだろうか?

tubaki

会社の花壇で育てている椿です、今が見ごろ

かつて、強大な連邦国家の構築政策を推進する大国によって、常に武力制圧の脅威に晒されていた小国の選手。彼は「オリンピックは参加することに意義がある…」 と言った。選手の思いは、我が愛すべき国家は、大国の力に対抗する術なく、今にも領土を奪われてしまうかもしれない。だが、フェアなオリンピック精神のもと行われる国際競技大会では、国家の大小、政治、宗教に関係なく、参加選手は平等の条件で競うことができる。もちろん、民族紛争もなく、純粋に国の代表としての誇りを秘め、愛国のために全身全霊を傾け戦う。その共通の意識があればこそ、勝っても負けてもライバルとの間に真の友情も産まれる。だが、同じ戦いでも、私利私欲による戦争は憎しみを生むのみ。世界中から優秀な選手が集い、高度な技術、強い精神力をもって競うオリンピックでは、自然と互いに功績を称え合い、絆が深まる。戦争のない平和な社会構築の礎と成りえる天下唯一の集い、だからこそ、参加することに意義があるのだと。

パラリンピック日本選手団の獲得メダル総数は、11個。オリンピック日本代表の倍以上だ。しかし、強化予算は1/10にも満たないという。日本選手の弱体化は、予算不足が原因という関係者もあるようだが、俺はそうは思わない。なぜなら、真のアスリートには、負けたくないという気持ちが真理であり、誰の助けがなくても結果を求め、必死にもがいて自ら勝ち取るものだ。もちろん、活動資金は必要だが、お金がもっとあればメダルを取れる、というものではないだろう。むしろ問題なのは、頂点に立てる可能性がないと、分かっているにも拘らず、代表に選ぶ協会。選手も、メダルを取れる可能性がないことを悟ったならば、潔く身を引き、後身のために道を譲るべきだろう。それが、活動資金の援助を受ける、代表選手たるトップアスリートの基本的な姿勢ではないだろうか。でなければ、オリンピック代表選手に憧れ、メダルへのタフな挑戦を挑むような次の世代、子供の夢など育ちようがない。

今の日本代表選手に一番必要なのは、精神的な強さ、そして日本代表としての崇高な自覚。そういった意味では、パラリンピックでメダルを獲得した選手達の参加姿勢は、まぎれもなく日本代表に値する素晴らしい戦いぶりだった。だから感動したし、心より賞賛したいと思うのだろう。もちろん、オリンピックにも、日本男児の姿はあった。スケートの高橋選手の活躍も、その一つ。いずれにしても、パラリンピックに見習うべき点は多かったと思う。

日本は、世界からすると極東の小さな島国にすぎない。日本で一番になったからといって、オリンピックへ出場するに値するかといえば、答えはノーだ。今の日本代表選手基準は、一部競技を除き、あまりにも甘すぎる。予算不足というのであれば、尚更、勝てる選手、将来性の高い逸材を厳選し、育てる環境を整える必要があるだろう。そして、運動能力だけではなく、日本の代表として、国民から敬意を集める存在に値する賢い選手を育てなければいけない思う。そういう選手が増えれば、自然と国際大会において、日本人の存在意義を示し、タフに戦い、多くのメダルを取ってくれるはずだ。

sakura

日本は今、椿の季節が終わり桜が満開。両方共大好きな花だ。いや、単に好きというよりも、良き道標と思っている。理由は、凄まじいばかりの高潔さにある。椿も桜も、寒さを耐え、咲くと、僅かな時を過ごし、美しいまま散っていく。萎れることなく、枯れる間もなく自ら散る、そして、豊な緑に穏やかに身を任せる。同様に、人生にも、成長期、咲き時、そして散際があるということを、重ね考えるからだろう。日本には、これほど素晴らしいお手本が身の回りに溢れている。だが、時の政治家には全く目に映らないのか、手本となるべき立場の大人が、簡単に法を犯す。それでも、愚かにも権威や利益にしがみつくばかり...だからかな、今年も元気に咲いた椿が、やけに俺の目に美しく映るのは。