新たなる年を迎え、穏やかな一時を過ごしている最中に突然起こった大きな震災による被害の大きさが、どれほど甚大なものかが伝わって来ました。季節が真冬ということもありますが、被災者の方々の困難な状況、不安、悲しみを思うと言葉がありません。震度7を記録していることから緊急非難を強いられた方も大勢いるはずですが、共に行動できない動物たちにとっても大きな試練が待ち受けていることも気掛かりでなりません。夜になると大規模火災が発生しているエリアがあることを知り、やはり事態は厳しい局面をむかえていると感じました。
13年前、東日本大震災の時には弊社の部品工場が津波の被害を受けたこともあり、被災一週間後いわき市で炊き出しを行い、山盛りのペットフードを持ち込みました。水、電気、ガス一切が途絶え、燃料不足も深刻。食料はパンか冷えた弁当が続いていたようで、寒い中多くの方々にご利用いただき、少しは役に立てたような気がしましたが、原発の水蒸気爆発直後でしたので、傍らで消防車が内部被ばくによる甲状腺への取り込みを予防するヨウ素を配布していたことに身近に迫る危機に地域住民が翻弄されていると知り、些かなりとも元気づけようとありったけの食材で料理を作った記憶が昨日のように蘇る。
たまに衛星放送くらいしかテレビを見る機会はないが、北陸に知人も少なくないので震災の動向を確認しようと民放へチャンネルを合わせると、強烈な余震続く最中にあって緊急報道は終わり、わずか数時間でお笑い番組が始まっていた。そこには、鄙陋な高笑いするもののアップの横に、生死を分ける津波逃げてのテロップが並んでいた。大きな違和感を覚えたのは自分だけだろうか…NHKと公共電波を預かるという責任を重んじているのであろうTBSだけは予定を変更して報道を続けていた。SNSも見てはいないが、いつものように心無いフェイクが溢れているという。多方面に被害は深刻、停止中の志賀原発の外部電源は一部停止したものの、稼働に向けた審査が活断層の問題からストップが掛かっていた。教訓は生かされたように思う。
余震が続くが、これ以上被害が拡大しないことを祈るばかりであります。