3月22日(火)早朝、積めるだけ資材をバンへ押し込み、私達は小雨の降る中、福島県いわき市へと出発致しました。緊急車両のみの通行が許される常磐高速を使うことができたので、現地へは思ったよりも早く、10時半には到着。早速被災地において、食べるものに困窮している動物達へ餌を与えました。街は報道にあるように、津波で大きなダメージを受けていました。その様子は、言葉では説明し難いものであり、また写真を撮る気にもなれないほど変わり果てた姿となっていました。
被災者の皆様の心痛を思うと、果たしてその痛みを少しでも和らげることができるのか、自信はなかったのですが、会場に到着し、現地の方と合流すると、今日この日をものすごく楽しみにしていたんですと伺い、スタッフ一同俄然気が引き締まりました。
4時の炊き出し開始に向け、お昼から準備を始めていくと、人の輪が輪を呼び、現地の様々な方が食材を持ち寄り、さらには自衛隊の支援物資の補給や、温泉組合の方にも積極的に支援を頂き、当初はささやかな炊き出しを、と考えていた私達の思いは、想像を遥かに超える大きさに膨らんでいました。数えることは出来なかったのですが、地元FMに新聞といったメディアのPRもあり、気が付けば500名以上の方にいらして頂きました。聞けばほとんどの方は、自宅で電気、ガス、水道が止まり、また食料の調達もままならずに、今日まで過されていた方とのこと、温かい食事を食べたのは久しぶりだと、喜んで頂けました。
夜10時過ぎに横浜へ戻り、片づけをしながら振り返ると、至らないことが多々あったことに反省しきり。それでも、福島を離れる際に、参加者の方から頂戴した、たくさんの「ありがとう」の言葉を思い起こすと、少しは役に立てたのかなと、心に温かいものが湧き上がりました。様々な方にご協力を頂き感謝しております。誠にありがとうございました。