此処のところ日中は暖かく、冬も終わりだな…。と思うと、急に寒くなったりする今日この頃。明日の早朝には東京でも雪が降るかもしれないと天気予報が出たりして。そういえば、もう何年も東京で雪が積もるようなシーンを見ていないような気がするなー。
冬生まれの僕は、寒いのが嫌いじゃない。
ガキの頃は、真冬でも目一杯厚着をして、外に出る。鼻水タ~ラタラで雪合戦をして、手袋をした指先の感覚がなくなっても雪ダルマやカマクラを作り、足先がしもやけになるまで暴れまわったものだ。昔と違って、最近東京で雪が降らなくなったことが、ちょっと気になる。やっぱり問題は温暖化だよな...
さて、年初は海外で開発テストをする機会に恵まれたこともあり、スタッフ一同準備やら何やらと会社で落ち着いて仕事をする時間が少なかったような気がする。となると小さな工場の仕事は、すぐにオーバーフロー!!しばらく都筑の不夜城状態に…。そんな中、昨年から販売を開始したハイカムの装着が何故か立て続けに入庫。TBのタペット調整も入り、今週はアルファのヘッドばかり眺めることに。
日常的にメンテする部分ではないので、よく見てみるとTSエンジンの油圧タペットの頭に…、はたまたタールがこびりついたTBのリフターにも虫食い損傷を発見。かと思うとサーキット走行バリバリのGTAはというと、なんと綺麗なことかジャーナルまでツッルツル。もちろんそれぞれの使用環境、走行距離等は異なるので原因を特定することはできない…。ただ、あらためて思うのはオイル管理の重要性かなと、やっぱり。
交換したカムシャフトは、ようやく完成した自慢の息子達。材質は高価なSMC435を採用、仕上げは耐久性を考えて純正カムに用いるシンタン加工を施す手の込みようだ。TS、V6用共に試作仕様を何本も作り、テスト走行を繰り返して決めたスーパースペシャルのスペックだ。
でっ、乗ってみると
低速トルクには配慮しただけはある、ノーマルカムと大差ない感じで走れるので街乗りでも扱いやすさに問題はない。ところが、アクセル全開にすると、ノーマルとは明らかに異なるエンジンフィールは異次元の加速を示す。特徴的なのは4,000rpm以上でより明確になる敏感なレスポンス。もちろん絶対的なパワーアップが肝だが、ハイカム独特のカムに乗る感覚とレブリミットに吸い込まれるような回り方は...数値以上に魅力的だ。
ポイントは、リフトを9.2から10.0、9.0から9.9へと大幅にアップ。さらにアングルをイン、アウトそれぞれ8度から20度ほど変更。それぞれ15馬力から25馬力アップを果すことに成功したのだ。
また、コンピューターのセッティングを変更することによって更なるパワーアップも可能だが、今回はレブリミットの設定を500~1,000回転高めることによって、ハイカムの美味しいポイントとなる高回転領域のパワーをさらに引き出す工夫にも手抜かりはない。
やっぱいいわ、TSはオーナーが少しマージンを持ちたいたいということで7,500rpmにレブを抑えた。でも高回転の伸びが気持ち良い。そんでもって8,000rpmまでカーンと回るV6にいたっては、ホント最高です。よかったらデモカーがあるので試乗してもらうこともできますので。