4C 車高・減衰力調整式サスペンションシステム
流麗なデザインにカーボンモノコックを採用したミッドシップスポーツとして、大きな注目を集めた4Cでしたが、ハンドリングについてはジャーナリストから酷評を受け、期待されたほどのセールスを記録することは叶いませんでした。確かにサスペンションのセッティングは、サーフェスの整ったサーキット、そしてドライコンディションに限定すればそれなりのパフォーマンスを示すものの、ストライクゾーンはとても狭く、また驚くほど硬いので、常に激しいピッチングが発生。スポーツモデルとはいえパッセンジャーに大いなる忍耐を強いるものでした。そこで、最新のビルシュタイン製のダンパーをベースに、世界で唯一無二、ハンドリングと乗り心地のバランスを両立すべく、新たにサスペンションを開発致しました。
まず取り組んだのは、ウイークポイントを改善するために純正ショックアブソーバーを徹底的に検証することでした。導き出された結論は、前後共にストロークを延長し、減衰レートも大幅に変更、そして、バネレートとプリロードの適正化でした。また、荷重変化の大きいリアには、TPOに合わせて微調整が可能な12段階の減衰調整機能を設け、さらには最適なプログレッシブレートの具現化のためにデュアルスプリングを採用することで、走りの質感を大きく向上させることができるとの確信に至りました。
アクセルコントロールによる微妙な荷重移動が可能となったしなやかなサスペンションは、高いロードホイルディングとトラクションを発揮し、直進安定性の向上に貢献。また、把握しやすいステアリングの操舵感、そして安心してアクセルを全開にできるリアタイヤのコンタクトフィールを生み出します。さらに、徹底的にフリクションの低減を図ることで乗り心地を大幅に改善。路面のバンプをしなやかに乗り越える感覚は、足が動いていることを実感できる瞬間です。説明が難しいのですが、走り出してしばらくすると、タイヤのグリップが上がりホイルベースが100mmほど伸びたような、安定感に包まれる。そう感じるかもしれません。スタイリッシュな4Cに、快適性と走らせることの楽しさを与えることができたと自負しております。
※ 1/1,000秒を競うサスペンション、レーシングトラックモデルの受注生産も承ります。
適合車種 | 4C |
税込価格 | ¥690,800.– |
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